例えば、プロペシア（フィナステリド）を服用しても効かない。効果を実感できない。薄毛の悩み、生え際の悩みでプロペシアを服用したが効果がなかった。毛髪を生やしたくてプロペシアやミノキシジルを服用したが、思っていた以上に効果がない、使用し続けると効かなくなるなど、多くの疑問がインターネットの口コミサイトであると思います。
しかし、その内の多くの方が、服用方法を間違えていたり、AGA治療をすぐに見限っているといった理由が大半です。
どうすれば、効果的に使用できるか。薬剤に対しての知識をつけて、しっかりとしたAGA治療を行いましょう。
プロペシアはAGA（男性型脱毛症）の治療薬で、有効成分はフィナステリドです。
薄毛にはいくつかの種類があり、薄毛=AGAではありません。AGAは男性ホルモンの1つであるテストステロンと5αリダクターゼという酵素が交わることで発生するジヒドロテストステロン（DHT）の作用により、ヘアサイクルが乱れることが原因です。テストステロンは筋肉や骨格の形成に役立ち、不足するとEDの原因や老化現象に繋がる大切なホルモンです。しかし、5αリダクターゼによりジヒドロテストステロンが生成されるとAGAが進行します。
AGAの原因となる5αリダクターゼにはI型とII型があり、フィナステリドはII型に対して作用します。II型は頭皮の前頭部から頭頂部の毛乳頭内に存在するため、前頭部から頭頂部のAGAに対してプロペシアは非常に有効です。
プロペシアが効かないケースとはどういった場合でしょうか。いくつか考えられるので紹介します。
・AGAの発症要因が5αリダクターゼI型であった場合
AGAはテストステロンがジヒドロテストステロンに還元されることで発症します。この還元酵素には2種類ありますが、プロペシアの有効成分であるフィナスステリドはII型のみに作用するため、5αリダクターゼI型がAGAの発症要因の場合は効果を得られません。
・AGAの発症から5年以上経過していた場合
頭皮には毛穴があり毛髪を生やす「毛母細胞」があります。この毛母細胞から毛髪が生えていますが、毛母細胞のある毛穴が皮脂などの老廃物により詰まってしまい、毛母細胞が正常に機能しなくなることがあります。特にAGAの場合、頭皮のジヒドロテストステロンが増加すると、皮脂の分泌過剰が起こり、毛穴の詰まりが起きやすくなります。そのため、毛母細胞の機能が低下し、やがて毛根が死んだ状態になります。プロペシアには毛根を再生させる効果はなく、脱毛を抑止させる効果に留まります。AGAの発症から5年以上というのはあくまでも目安であり、AGAの発症から日時の経過によっては、プロペシアでは進行を抑えられない可能性があります。
・AGAではない脱毛症であった場合
プロペシアを継続服用をしても思ったほどの効果が感じられない。プロペシアにはAGA型の脱毛症には効果が期待できますが、円形脱毛症や脂漏性脱毛症などのストレスや、頭皮環境による脱毛症には効果はありません。
・円形脱毛症 自己免疫疾患の1つ。ストレスやアレルギーにより発症します。
・ひこう性脱毛症 フケなどの頭皮環境が悪化すると頭皮が炎症となり脱毛します。
・脂漏性脱毛症 常在菌であるマラセチア菌が増殖し、頭皮や毛根が炎症します。
ストレスや食生活の乱れなど原因は様々で、対処法もそれぞれ違い、プロペシアでは効果がなく、セファランチン、ケトコナゾール、ミノキシジル、アロビックス等で治療する必要があります。
AGAではあるが、思っていたほど改善が見られない場合もあると思います。そのような場合には、他のAGA治療薬を試してみるのも良いかもしれません。
・プロペシアよりも多くの効果を得られるザガーロ（デュタステリド）は、5αリダクターゼI型とII型の両方を阻害します。プロペシアは前頭部から頭頂部のII型のみに対して効果がありませんが、ザガーロは頭部全体に効果を得ることが出来ます。プロペシアとザガーロは作用機序が同一ですが、併用は禁じられていません。
・AGA治療薬として高い効果で有名なミノキシジルを併用することです。外用薬と内用薬の2種類があり、どちらも頭皮の血流を改善し、酸素や栄養素などを頭皮に届けやすくすることで発毛効果を助ける効果があります。ミノキシジルはプロペシアやザガーロとの併用が可能です。
AGA治療は多角的に治療をする必要があります。生活環境を整え、栄養バランスの取れた食事をし、プロペシアなどのAGA治療薬を服用することで自然と改善されていきます。毛髪の成長は長期間必要なため、焦らずじっくりと治療を行いましょう。
プロペシアをはじめとするAGA治療薬は、インターネットなどで通信販売がされていますが、AGAだと自己判断をして購入するのではなく、専門のクリニックで診察を受けて薬剤を処方してもらうようにしてください。医薬品には相性の悪い薬剤や症状があり、自己判断で薬剤を購入し服用をすると思わぬ副作用が現れて重篤な症状を引き起こす可能性があります。
ギガクリニック大阪なんば院では、AGA治療薬の処方をしており、患者さま一人一人のお悩みに親身にご相談いただけるよう心がけております。AGA治療薬のザガーロ処方、ザガーロジェネリック（デュタステリド）処方、プロペシア処
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