今回は喫煙（タバコ）、お酒（アルコール）とED（勃起不全：ぼっきふぜん）の関係で、いんぽ（いんぽてんつ）は煙草や飲酒による男性機能の低下なのか？禁煙や禁酒でEDが改善するのか等をご紹介していきます。
EDの患者数は年々増加しており、現在では日本人の成人男性のうち3人に1人がEDの問題を抱えているというデータがあります。
以前はインポテンツと呼ばれることもあった症状ですが、EDの原因は様々です。加齢による更年期障害であったり、日々のストレス等による気持ちの問題など。同様に生活習慣の乱れも原因になります。暴飲暴食や睡眠時間を削ってしまったり、喫煙・飲酒も生活習慣の乱れの1つで男性機能低下の要因であることが知られています。
EDは勃起機能の低下を意味する「Erectile Dysfunction」の略称で、日本語で勃起不全や勃起障害と言われています。女性との性交が満足にできない状態を指し、全く勃起が出来ない状態だけに限らず、勃起の維持や硬さが不十分な状態、所謂中折れや行為の途中で萎えてしまう状態なども含まれます。
勃起は性的な刺激や興奮が脳へ加わり、脳からの指令で神経を伝わり陰茎に届きます。そして陰茎内の海綿体に血液が流れ込み勃起に至ります。勃起の硬さや大きさは、海綿体まで血液がしっかりと流れていき膨張することが大切になります。この中で海綿体の平滑筋が緩むことで血液量は増加されますが、緩ますための物質が環状グアノシン一リン酸（cGMP）です。
性的な刺激を受け、このcGMPが増加し、平滑筋が緩むことで血液が海綿体に流れ込むようになります。反対に勃起を落ち着かせるための酵素も存在し、それがホスホジエステラーゼ5（PDE5）です。PDE5はcGMPを分解させる働きがあり、射精後や刺激が治まった後に勃起を抑える働きをします。このPDE5が増加されてcGMPが分解されてしまうと、海綿体までの血液量が十分に届かずに勃起が出来ない状態になります。
煙草は勃起に影響を及ぼします。煙草の煙には4,000種類の化学物質が含まれており、その中には200種類以上の有害物質が含まれ、発がん性物質は50種類以上あると言われています。有害物質の中でも代表的なのがニコチン・タール・一酸化炭素です。これらは血管を収縮させ動脈硬化の原因になります。動脈硬化は心筋梗塞や脳卒中などの循環器疾患に繋がることが知られています。
EDも血管の動脈硬化の影響を受けます。陰茎部の血管は細く、心臓や脳に繋がる血管に比べて詰まり易く、喫煙による障害が比較的出やすい箇所です。喫煙は動脈硬化、血液循環を悪化させるため、EDを引き起こします。喫煙者の方が非喫煙者よりもEDの発症率が高いことが調査により報告されています。喫煙からのEDは勃起自体に不安を感じ始め、心因性EDとなり、EDの症状がさらに重くなる可能性もあります。また喫煙することにより、精子の運動量が低下してしまう原因にもなります。喫煙による身体への悪影響は数多くあるため、少しずつでも本数を減らしていくことが賢明でしょう。
また、メンソール煙草のメンソールがEDの原因では？という噂があるようですが、医学的に決定的な証明はされておらず、単純に煙草そのものがEDの原因と考えられます。煙草は血流を悪くすることでcGMPの量が減少します。ED治療薬は、PDE5の働きを抑える作用でcGMPの働きを助け勃起を促すことが可能です。
お酒を過度に摂取してしまうとEDを発症してしまいます。アルコールには神経を抑制する作用があるため、勃起に必要な神経伝達が抑制されてしまい、勃起に至らなくなってしまうのです。過度な飲酒が習慣的になってしまうと肝機能が低下してしまいます。肝機能の低下は男性ホルモンの減少や性欲減退、EDに繋がります。さらに肝機能障害によりED治療薬などの薬剤の服用が出来なくなってしまう可能性もあります。
煙草はEDや健康にとって悪いことばかりでしたが、実は飲酒に関しては良い影響を与えることもあります。適量の飲酒であればリラックス効果が期待できます。特に性行為に対し緊張してしまってEDになるような方には効果的でしょう。アルコールには血管内に現れる血栓を溶かす作用があり、血液の巡りを良化することが出来ます。少量のお酒であればED改善に対する補助的効果を望めます。しかし、ED治療薬はアルコールとの相性は良くありません。ED治療薬を服用する場合は、効果が現れてからであれば、アルコールを少量摂取は大丈夫でしょう。
喫煙・飲酒は大人の楽しみとして存在しているため、それ自体を否定する必要はないのかもしれません。ただ勃起不全の治療、すなわちEDを改善すること、健康な体調を維持することは、男性としての楽しみ・愛するパートナーや周りの人たちとの大切な時間を過ごすことに繋がります。過度な喫煙・飲酒はEDの原因の可能性だけでなく、生活習慣病・動脈硬化・脳卒中・心筋梗塞、あるいは癌の原因にもなりえます。初期症状としてEDが現れたと前向きに考え、まずは喫煙・飲酒を抑え、食生活の見直しや睡眠時間の確保、身体を動かし代謝を改善して生活習慣を見直しましょう。
しかし、喫煙や飲酒を抑えても直ぐにはEDが改善されることはありません。身体への過度なストレスや血流改善には時間がかかります。そういった場合はED治療薬、バイアグラ（シルデナフィル）、バイアグラジェネリック、レビトラ（バルデナフィル）、シアリス（タダラフィル）や各ジェネリック医薬品がありますのでご安心ください。ED治療薬を服用することで勃起不全を一時的に回復することが出来ます。禁煙・禁酒とED治療薬の服用によりEDが改善したという方も多くいらっしゃいます。ED治療薬はご紹介した様に数種類あるので専門の医師と相談して処方を受けましょう。
ED治療や早漏治療でお悩みでしたらギガクリニック大阪なんば院へご来院ください。ED
EDのみならず男性更年期障害（LOH症候群）に効果があるDHEA、亜鉛やアルギニン（マカ）等の取扱いも致しており、様々な悩みに対応することができます。
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